映像翻訳 discovery

仕事・映画&ドラマ・ショウビズなどなど 映像翻訳者の視点から discovery(発見・めっけもの)を綴っていきます。

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現在翻訳している映像の中に
アメフトの試合状況を説明するシーンがあります。

もうチンプンカンプン!
アメフトのルールをまったく知らないので
何が何だかさっぱりです。

5年もアメリカに留学してたけど
NFLなんて全然興味がなくて…
そういえば1度、ドームに試合を観に行ったことがあったけど
ビールを飲んでピーナッツを食べた思い出しかありません。

幸いダンナがアメフト・ファンなので助かりました。
図を描いてもらいながら、アメフトのレクチャーを受けました。
なんとな~く分かったけど、ちゃんと翻訳できるかな?不安です。
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本日、翻訳の仕事を2本納品しました。
ふぅ~、ほっとした。

今回は中盤で熱が出て体調を崩し
作業をするのがほんと~につらかった。
これほど苦しかったのは初めてかも。

眠くなるから薬は飲めないし
寝不足が続いてるから風邪はぜんぜん治らないし
ずっと座ってるから腰はズンズン痛くなるし
ほんとにもうボロボロ。。。
冷えピタをデコにはりながら必死で仕事しましたYO。

で、今回の同時進行がまた厄介なのよ!
ジャンルがまったく違うし
翻訳の基本ルールも違うし
用字用語も違う。

ジャンルが違うのはしかたないとして、
翻訳の基本ルール!
字幕のハコのIN点とOUT点のフレーム数、字幕間のフレーム数、
カット替わりの処理の仕方まで、すべてが異なる。

用事用語も同じ。
まず指定の用語事典が違う。
そして統一の用語も違う。
Aでは漢字表記OKな用語もBではダメだったり、その逆だったり。
ほんとに頭が混乱してしまいました。
いちいちチェックしなくちゃいけなくて時間を取られたし。

これからは、納品日がなるべく重ならないように仕事を受けよう!

<教訓>
・あまり欲張って仕事を受けないこと!
・何が起こるか分からないから
 出来る時に出来る事をきちんとやっておくこと。
・体調管理は大事!
テーマ:日記 - ジャンル:日記
前々回の日記にも書きましたが
先日、アカデミー賞のファッションチェックの番組を翻訳しました。

スターたちのファッションにチェックをいれる司会者&ゲストが超辛口&毒舌で
下ネタも飛び出すような軽いノリの番組でした。

その中で、あの菊池凛子さんにもチェックが入りました。
ゴールデングローブ賞ではシャネルのドレスを着ながらも
大ブーイングを浴びた彼女。
rinko


アカデミー賞では 全く違うテーストのシックなシャネルのドレスで登場しました。
rinko2


これには辛口司会者たちも大絶賛!
「前回とは大違い! 汚名返上したわね」
「ゴージャス! よく似合ってる」
などと褒めちぎっていました。

そして司会者の1人が一言。
“SHE REDEEMED HER COOCHY WITH THAT ONE.”

分かりますか? 「キクチ」と「クーチー(coochy)」を掛けているんです。
でも、この“coochy”が大問題!
もともとは“cooch”という言葉なのですが、辞書で引くと
「女陰;セックスの対象としての女(研究社「リーダーズ+プラスV2」より)」
となっています。つまり…
「彼女は このドレスでセクシー度(というかエロ度)を上げたね」という意味。

さてさて、これをどう翻訳するか? かなり悩みました。
いくら軽いノリの番組と言っても、あまり下品な文字は出せません。
それに「キクチ」と“coochy”を掛けていることを視聴者に分からせなければいけません。

こんな時は… ルビだのみ です。
悩んだ末、こんな訳にしました。
「このドレスの凛子は官能的だね(「官能的」の部分に「クーチー」のルビ)」

結局、クライアントさんがチェックした最終原稿では
ルビの部分が「(キ)クーチー」に直されてました。
「へぇ~、そこまでしてもOKなんだぁ」と正直思いました…。
いやぁ~今回も勉強になりましたYO。

ダジャレや掛け言葉の翻訳はセンスが問われますね。
本当に翻訳者泣かせです。

これから菊池凛子さんを見るたび
リンコ・キクーチー」と言ってしまいそう。。。
アメリカ映画の古典的名作と呼ばれる『カサブランカ』。
1942年に全米公開され、翌年のアカデミー賞では
作品賞、監督賞(マイケル・カーティス)、脚色賞の3部門を受賞した。

カサブランカ


『カサブランカ』といえば、 “君の瞳に乾杯!”の名セリフが浮かぶ。
このセリフ、原文では“Here's looking at you, kid.”だ。

君の瞳に乾杯


実は前回翻訳した番組の中で、このセリフに泣かされた

ある映画での男女2人の会話。
ハリウッド黄金期の名脚本家(架空の人物)について話している。
(ほぼ直訳&原文込み)

男:彼は数々の名シーンを残してきたよね
女:ねぇ、知ってる?
  『カサブランカ』の脚本家に、“Here's looking at you, kid
  “kid”を加えた方がいいとアドバイスをしたのは彼なのよ。

男:あれは“kid”があるから、名セリフになったんだ。
  “kid”なしだったら…
  “Here's looking at you, Ilsa …
  イマイチだね。


と、こんな感じの会話。

ここで出てきた“kid”がクセモノ!
どうやって日本語に訳したらいい?

名セリフ“君の瞳に乾杯!”の中で“kid”は日本語に訳されていない。
そもそも原文と日本語訳がぜんぜん違うのだ。

このシーンに合わせて“kid”を訳すと“お嬢ちゃん”みたいな意味になると思うのだが…。
セリフの中に“お嬢ちゃん”なんて入ってないから
これがどーのこーのという訳にはできない。

悩みに悩んで、字数制限を考慮しつつ こんな訳にした。

女:“君の瞳に乾杯!”に“君の”を加えたのは彼なのよ。
男:あれがないと全然違うよ。
  “イルザ 瞳に乾杯!”…
  イマイチだね。


ひぃ~ 我ながら、かなり苦しい訳だ。
字数もかなりオーバー気味だった。

結局、エージェントさんに修正されたのが、この訳。

女:“君の瞳に乾杯!”を考えたのは彼なのよ。
男:あれがないと全然違うよ。
  “イルザの瞳に乾杯!”…
  イマイチだね。


かなり大胆な訳になっていた
あの名セリフを考えたのが“彼”になっているし
なんだか会話がチグハグ…
でも字数を抑えることを最優先にしたら
この訳は最適なのかもしれない。

ふ~~~
映像翻訳をやっていると本当にどうしようもない時がある。
久々に円形ハゲになりそうなくらい悩んだ訳だった。
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