映像翻訳 discovery

仕事・映画&ドラマ・ショウビズなどなど 映像翻訳者の視点から discovery(発見・めっけもの)を綴っていきます。

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前々回の日記にも書きましたが
先日、アカデミー賞のファッションチェックの番組を翻訳しました。

スターたちのファッションにチェックをいれる司会者&ゲストが超辛口&毒舌で
下ネタも飛び出すような軽いノリの番組でした。

その中で、あの菊池凛子さんにもチェックが入りました。
ゴールデングローブ賞ではシャネルのドレスを着ながらも
大ブーイングを浴びた彼女。
rinko


アカデミー賞では 全く違うテーストのシックなシャネルのドレスで登場しました。
rinko2


これには辛口司会者たちも大絶賛!
「前回とは大違い! 汚名返上したわね」
「ゴージャス! よく似合ってる」
などと褒めちぎっていました。

そして司会者の1人が一言。
“SHE REDEEMED HER COOCHY WITH THAT ONE.”

分かりますか? 「キクチ」と「クーチー(coochy)」を掛けているんです。
でも、この“coochy”が大問題!
もともとは“cooch”という言葉なのですが、辞書で引くと
「女陰;セックスの対象としての女(研究社「リーダーズ+プラスV2」より)」
となっています。つまり…
「彼女は このドレスでセクシー度(というかエロ度)を上げたね」という意味。

さてさて、これをどう翻訳するか? かなり悩みました。
いくら軽いノリの番組と言っても、あまり下品な文字は出せません。
それに「キクチ」と“coochy”を掛けていることを視聴者に分からせなければいけません。

こんな時は… ルビだのみ です。
悩んだ末、こんな訳にしました。
「このドレスの凛子は官能的だね(「官能的」の部分に「クーチー」のルビ)」

結局、クライアントさんがチェックした最終原稿では
ルビの部分が「(キ)クーチー」に直されてました。
「へぇ~、そこまでしてもOKなんだぁ」と正直思いました…。
いやぁ~今回も勉強になりましたYO。

ダジャレや掛け言葉の翻訳はセンスが問われますね。
本当に翻訳者泣かせです。

これから菊池凛子さんを見るたび
リンコ・キクーチー」と言ってしまいそう。。。
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